現場のお仕事〈外画吹替え制作〉

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受注

★受注

映画会社、テレビ局、ビデオ会社などから外画の日本語版制作を受注。ヨウガ君は素材一式を預かり、納期などを確認。

★素材チェック

ヨウガ君は、受注した作品の尺(しゃく/長さ)、映像の乱れや音声のとぎれといった不備がないかどうかなどを確認する。不備があったらクライアントに連絡して、別の素材を取り寄せなおしてもらうことも。

演出家と翻訳者を選択・決定、スケジュール管理

★演出家と翻訳者を選択・決定、スケジュール管理

作品の内容や予算などを考えながら、演出家翻訳者を選ぶ。クライアントからリクエストがあることも。最終納期をふまえ、翻訳の締め切りやアフレコの日程を組んでいく。

キャスティング

★キャスティング

ヨウガ君と演出家は、クライアントの要望を考慮しながら作品内容や出演俳優のキャラクターにマッチした声優を配役する。キャスティングの際は、声優の声のサンプルを聞いて参考にしたり、オーディションを行う場合もある。ここでもスケジュールの確認や予算の把握はヨウガ君の重要な仕事。

★VTRフォーマット編集

テレビ放送用の場合は、放送時間に合わせて映像の編集が必要。民放地上波などではCM用のブランクを挿入。それらの箇所は基本的には演出家が決定し、ヨウガ君はその指示のもとスタジオ作業を手配する。ビデオ作品も各社の発売フォーマットに合わせて編集。
オープニングやエンディングにキャストやスタッフのクレジットタイトルを入れたり、作品中に地名、年号等の字幕テロップを入れることもある。

VTRフォーマット編集

★台本の印刷発注

翻訳者の翻訳に演出家が手を加えた原稿と、キャスト表などを台本印刷所に渡し、印刷・製本する。できあがった台本とビデオを事前に声優さんに渡し、役作りをしてもらう。
ヨウガ君が台本の印刷を発注し、台本の準備ができたら各声優さんの事務所に連絡。

★アフレコ

録音スタジオで、演出家の指導のもと声優さんが映像に合わせて演技し、その音声をミキサーが録音する。通常の長編映画では、適当な長さのシークエンスごとにテスト・本番を繰り返し、全編をほぼ1日で収録する。
ヨウガ君はその場に立ち会い、不適切な表現はないか、アクセントがおかしくないかなどについても、いま一度確認していく。声優さんのスケジュールによって、アフレコの段取りを考えることも。

アフレコ
★セリフ合わせ(セリフ編集)・仕込み(整音)

アフレコした声優の声と、画面の俳優の口の動きとの微妙なずれを、ぴったり合うように編集する。必要に応じて、電話機を通した声や回想シーンなど、音声を加工することも。このへんは録音スタッフの腕の見せ所。

ダビング・ミックス★ダビング・ミックス

映像に合わせて、日本語のセリフと音楽・効果音をミックスする作業。オリジナルに近づけるため、オリジナルの音声をガイドにしながら、ミキサーさんが各音の要素のバランスを図る。
演出家はもちろんヨウガ君も立ち会い、バランスの具合やセリフの聞きやすさ、また音の加工状況などをチェック。

★完成品の最終チェック

クライアントの要望に合わせて完成パッケージを作成し、視聴する。ヨウガ君を始め、演出家など複数の人がチェックするとベター。最終的にミスがないかを確認する非常に重要な作業工程。
ヨウガ君は、アフレコ時に変更されたセリフなどを書き入れた「完成台本」も作成。

★納品

完成台本とともに完成パッケージを納品。
クライアント側でも完成試写等のチェックが行われ、最終的なOKが出される。

※会社によって、制作工程には多少の違いがあります。

日本語版豆知識

吹替え版の歴史

外国映画の日本語吹替え版の歴史は、外国映画・ドラマシリーズのテレビ放送とともに始まった。判りやすく、ニュアンスも伝わりやすい吹替え版はテレビ放送、BS・CS放送、ビデオ・DVDとすべてのメディアで採用されている。◎吹替え版増加中!
近年、劇場映画は日本語吹替え版と字幕版が同時公開されるようになり、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は吹替え版6に対して字幕版4の割合で上映された。吹替え版のほうが多かった。

ボイスオーバー

ドキュメンタリーや情報番組では、原音の上に(原音を抑えて)日本語をかぶせる方法が取られることがある。これを「ボイスオーバー」と呼んでいる。

クローズド・キャプション

クローズド・キャプションは National Captioning Institute (NCI) が開発したアメリカの公式文字放送。耳の不自由な方がテレビやビデオを楽しめるように考え出された方法で、セリフやナレーションのほとんどがテレビ画面に字幕表示さる。この方式は、今では英語を第2外国語とする人々の英語学習としても利用されている。

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